こんにちは、スタッフの山中です。
昨年、福井県若狭町にある内藤廣氏設計の福井県年縞博物館に行ってきましたので、ご紹介いたします。年稿博物館は、地上2階建て、木・RC・鉄骨の混構造となっており、三方五湖の年稿をテーマにした美術館です。
写真は建物外観の様子です。敷地は三方湖の湖畔に位置しており、三方湖の奥にある水月湖と直線、隣のはす川と平行に建物が配置されていました。周辺と調和された配置計画で、自然と一体となりとても美しいですね。
ピロティ部分は、杉板型枠の打放しコンクリート仕上です。土木スケールの躯体により、迫力ある空間となっていました。
建物内観です。45mの年稿標本を展示する為、細長プランとなっています。
構造は、北陸特有の積雪荷重に対応する為、木造の切妻屋根を架け、その荷重を中央のRC壁と鋼管トラスで支持しているとのことです。外周部は全面ガラス張りとなっており、湖へと視界が開け、土地の歴史に思いをはせられる空間となっています。
展示品と建物が密接に結びついていて、ユニークでおもしろい建物でした。皆さんもぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。